「もののふ白き虎」が素晴らしかったなっていう話。

 

白虎隊の生きざまに涙して、

容保様と頼母様の暖かさに胸が熱くなり、

新撰組の二人に惚れて帰ってきた。

 

というわけでこんばんは。書きかけの記事が残っているというのにいてもたってもいられなくなってパソコンの前でカタカタしてます。ネタバレがっつりあるのでご注意ください。

 

日本人は過程をだらだらと喋って結論を後にするから伝わりにくい、とやれグローバル社会だなんだと言う話になる度耳にしますが…いいじゃない、日本人だもの。言葉のどんでん返しを期待できる楽しみもある日本語という言葉の羅列は素晴らしい…さっそく話題がズレました。素晴らしきかな幕末物語、ということでプロローグのプ、位は書き終わったかな。書きたい事多すぎて散らかっちゃうのが目に見えてるけど言いたい事さきに言いますね、

 

「もふ虎」最高!!

※もふ虎表記に関しては後で無駄にさらっと解説します。

 

先日、東京千秋楽を迎えた「もののふ白き虎」という作品がある。天王洲アイル駅に隣接する銀河劇場で上演されていた。終わってしまった作品をなぜ今更?と思うかもしれないが、東京公演が終わった今だからこそ書きたいことは沢山あるのだ。そして喜ばしいことに名古屋公演と大阪公演が10月に控えている…数日後だよ!そう、そこが今回私がこの記事を書こうと思った理由その一である。

 

名古屋公演、大阪公演…チケットまだ残っとるやないか〜い!

  

気が付けば当初予定していた観劇回数から手元にあるチケットが増えて行き、翌日また観劇するというのに早く観たい…早く…早く…と呟き、そして悩んでいるうちに楽日のチケットは何処にも無くなっており…ひたすら譲渡を探す数日間だった。(初めから取っておけという言葉もあるだろうがそこは個人的に別の用事があったのでギリギリまで予定を組めなかった) 奇跡的にチケットを手に入れることが出来、東京楽日を劇場で観る事ができた。そして今回学んだことは、

 

備えあれば憂いなし。
(楽日のチケット取れるならとっておけ)

 

それで、だ。私を含めこの舞台を観劇した友人らはこぞって「もふ虎シック」にかかっている。

※「(も)のの(ふ)白き(虎)」だから略して「もふ虎」。「もし虎」ではない、それだとドラッカーの「マネジメント」を読んだどこかの野球部マネージャーの本みたいになっちゃう。勝手にそう呼んでいたものの、どこかのタイミングでキャストのブログに「もふ虎」と書かれていた気がする。おっけー、「もふ虎」で記述します。

 

 

…話が進まない!しかし作品の感想や演出の詳しい所なんてもう何人もTwitterやらブログで書いている方がいらっしゃるだろう。詳しくはそちらをご覧ください。そういう話もしたいけどね!……でも私が伝えたいのは「もふ虎」の中毒性だ。そして「もふ虎シック」真っ最中の私はそれを紛らわすために余韻に浸りながらこの文章書いているのだ…。

 

好きなキャストの出演がきっかけとして観に行く方は多いだろう。よくある、すご~くよくある。その場合危惧されるのは目当てのキャストが出ていない時の時間だ。「早く出てこないかな」「出番なかなか無いな…」そういったモヤモヤだってファンとして経験したことはあるのではないか。面白い作品の場合だとしても、だ。でも「もふ虎」はどうか、あくまで個人的な意見ではあるが観ていて飽きがない。好きなキャストの出番が来ていなかろうが物語にぐっと引き込まれてその瞬間を観続けることだけに集中しているのだ。

 

舞台上は常にキラキラと、そして熱気に満ちた若者達の生きざまを魅せている。白虎隊を題材にしている時点で来たる彼らの結末は悲しいものであることは歴史からして明白だ。出演者もコメントを残していたけれど、これは彼らの「死」を見せる作品ではない。「生きざま」を魅せる作品だ。まさしくそうだった。何度見ても悲しいものは悲しい話だ、観ていてこちらが涙を零してしまうような場面も沢山ある。けれど不思議と最後のシーンを観終わった時、舞台上の灯りが落ちたとき、…その涙は悲しみの涙、と言うよりは美しいものを見た時に流す感動の涙へと変わっていた気がする。

彼らの最初(はじめ)から最期(おわり)の生き様をを観たいがために劇場に足を運んでいたのかもしれない。劇場に行けば、もう一度彼らに、虎の子たちに会える、と。

 

今回の作品の作風を説明するならば、「昔話をする二人の一言で済んでしまう気もするけれど、その一言で済ますにはあっさりしすぎてしまう。その二人というのが白虎隊の生き残りである安西慎太郎演じる飯沼貞吉と、青木玄徳演じる新撰組三番隊隊長の斎藤一だ。

観始めた時、観客にとって「もふ虎」世界での物語の知識はゼロだ。でも物語の時間軸は既に白虎隊が生きた時代から十数年も経っている…白虎隊は過去の出来事だ。でもこの二人は違う、その時代を生きていたから知っている…全てではないけれど。

あの時は~~でした。

あの時~~だったけど、XXでもあったんだ。

その、昔話の答え合わせだろうか、同じ時間を過ごしたことのある、共通の話題を持った二人が揃うと話は尽きない。点と点を結びつけながら物語が完成する、……そんな二人が過ごした過去の時間を我々観客は目にしているのだ。

とても不思議な感覚だと思う、その場にいるはずなのに干渉できないという世界観が。これ以上解説するとつまらない言葉の羅列にしかならないだろうから…これはみんな劇場で確かめてきて欲しい。

 

さて、せっかくだから作品内容についても少し語りたい。

作品の冒頭、白虎隊の生き残りの、安西慎太郎演じる飯沼貞吉斎藤一が昔話に花を咲かせる。この二人の過去と現在の同一人物の演じ分けも観ていてとても面白い。特に顕著なのは新撰組三番隊隊長として戦場で刀をふるう斎藤一(過去)から、話の語り部の斎藤一(現在)に一瞬にして戻る時だ。映像作品とは違うからカットがかかって撮り直し、というパターンは使えない。一瞬にして切り替えるその演技が素人の目からしても「おぉ!」となる。

 

そして、この作品を通して好きなセリフや場面が必ず一つは見つかるだろう

つい先ほど公式ツイッターがセリフと共にゲネプロや舞台稽古の映像URLを載せて呟いていたのだけど、ますます「もふ虎」シックが加速するばかりだ。

 

稽古場映像の時から聞くのを待ちわびていたこのシーン、舞台で観たらまた素晴らしいものでして。 

 

土方さん! こんなの呟かれたらURL飛んでみちゃうよね…この二つは新撰組の二人のそれぞれの台詞です。

 

かっこよすぎるよね。とりあえず「よう弱虫ども。酒の飲み方教えてやる」「斎藤さぁ~ん!!!」って言いながら乾杯したいからもふ虎観た人この指とまれ~!。

 

 ***

 

話はもとに戻すけれど、 物語のターニングポイントとして仲間の死があげられるだろう。深くは供述しなないが、貞吉の「石田和助、十六歳…」というセリフは何度聞いてもハッとさせられる。彼らはまだ、たったの十六歳そこそこの少年達だったのだと。

この石田和助という人物はひょうきんで、口が悪かったり気分屋のようなところもあるけれど誰よりも熱く仲間想いのキャラクターで、ムードメーカーのような存在だったと思う。物語の最初の方で新撰組の「死番」の話があった。偶然そのポジションに和助が立っていて、「お前それ死番だぞ」と。その時は何だそれ、酷い役回りだ、等と言っていたのだが、物語の半ば彼が戦いの最中に「今度はちゃんとやるからよ」と言うのだ。このセリフはおそらく「死番」を指していたのだろう。…と、東京楽を観終わって知り合いと語っている最中に気付いて、もう一度泣いた。

兎に角何度見ても飽きない。何度見ても新しい発見や解釈が見つかる。

 

2時間45分…3時間近い上映時間の全ての場面をここが凄い、と誰かと語り続けたくなる程だ。時間が足りない、本当に足りない。そして記憶力も足りなくなってくる……そしてもう一度劇場へ……という循環、まさに中毒。少し前に流行った薬物依存コラ画像を思い出した。

 

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「もふ虎のことしか考えられなくなります」正しくそのとおりだった…毎日もふ虎の事考えてる。

 

10月1日の名古屋公演も10月3日,4日の大阪公演まであと数日だ。東京公演に足を運び続けた身としてはOKP(一応ぼかしているつもり)とかに出ている地方公演のチケットを見る度に

 俺のターン、ドロー!「地方公演のチケット!」 このカードは余っている地方公演のチケットをありったけかきあつめて、幻の東京追加公演へと融合する効果を発動する…!

(もう一回東京で上演してくれ)

 

と、いう気持ちになっているのでこれから名古屋、大阪で初めて観るよ!/ちょっと観てみようかな / もう一回観ようかな…という人は是非今のうちにお得な良席のチケットを手元に備えておいて欲しい。備えあれば憂いなし(二回目)。みなさん、ぜひ後悔のなきよう…!

現にNAGOYA行きを考えている人やOSAKA行きを決めた東京公演鑑賞後の方々を何人も目にしている…しかもあれじゃん、東京を経てパワーアップした「もふ虎」カンパニーだ…。東京公演は途中から演出が少しかわりました、ええ…土方さん……。

 

 

で、「新撰組だ。
私が書きたいと思った理由その二にして最大だ。

みんなだいすき、しんせんぐみ。周りにひとりは詳しいファンが絶対いてもおかしくない存在で、今回も初めて観終わった後に「新撰組がやばい」「知識不足が辛い…」「土方と斎藤の話がもっと見たい…」と呟いていたらどこからともなく颯爽と「この小説、いいですよ!」と紹介してくれたのだ…ここに隠れていたか新撰組ファン…!まぁ、お察しの通り私は基礎知識に毛が生えた程度しか知らないレベルなのでまさか東京楽日の翌日が齋藤一の命日だんなんて知る訳もなく、もふ虎シックにかかった知り合い方がリツイートする斎藤一関連ツイートにひぇえ…と声を漏らすしかなかったのだ、心の中で。

熱狂的に詳しい訳では無いからこそ、私はあくまで舞台というエンターテインメントの中にあった「もふ虎」世界の新撰組に惚れて帰ってきた。荒木宏文演じる土方歳三の…この、理想の上司感!酒の場を設けて酒を用意してくれて、素敵な言葉を残してあとはお前たちで飲め。あ~~最高か~~~!相手の機嫌を気にせずに飲む、お酒は楽しく飲まなきゃ意味が無い。劇中の白虎隊たちはむしろ土方がいなくなったら寂しがりそうだし、私も飲めるのであれば一緒に飲み続けたい…ちょうかっこいい。白虎隊たちの土方歳三ガチ勢感…すごい。だけど君たちもう少し齋藤一にも興味持ってあげてもいいんじゃない?って思ったけど清々しいほどに土方△!すぎてもうこれでいいやってなる…白虎隊かわいい。

悌次郎が斎藤さんに頼んでわざわざ調べてもらった情報をあっさり茂太郎が「もういいよ!知ってる!(自分で調べられた)」と遮ったシーンはこの場に斎藤さんいたらショック受けてもおかしくない。

 

 白虎隊からしたら新撰組は、特に土方という男は憧れの中の憧れの存在であり、そのカッコ良さがとてもうまく表現させられていた。演出もそして役者も素晴らしいものだった。 そして何よりBGMと照明がすごい。殺陣が続くシーンで新撰組が出て来るとなると更に低音がカラダに響くような音へとかわる。その切り替わりがとても好きだ。くるぞ、くるぞ…きたーーー!!新撰組だァーーー!と、叫べるものなら叫びたくなるくらいかっこいい。

大閃光の極オレンジを指に挟んでうおおおお!ってやりたいね、という話はもう何度もしてる。剣の動きに合わせて右も左も上も下も大閃光振りたい新撰組のシーンだけではない。一幕終わりの試合のシーンもBGMがかっこいい、絶対推しの白虎隊の着物の色に合わせたキンブレ振って応援してると思う。そういう訳で2月までキンブレと大閃光を備えてのDVD発売待ち詫びています。

 

あと、劇中で流れるvagueの「憧れの背中」の音源化を切望しているので関係者各位よろしくお願いします、劇場で売ってたりするかと思ってたヨー!(泣)

 

 

さいごに。

物語の終盤は必見で、白虎隊の物語でありながら新撰組という存在を強く観客の心に印象付けるものだった。土方の最期と斎藤、二人のこのシーンは捉え方が色々あると思う。私自身もあーでもないこーでもない、と唸っている所を「私はこう捉えたよ」等と色々な解釈を耳にした。そういうのを聞くのもたのしい。これは観た人同士でしか語り会えないと思うので是非、劇場に足を運んで欲しい。東京楽日にはスタンディングオベーションがあった、実はその前の最初のカテコの時、なかなか拍手が鳴り止まなかった。あの空間あの時間をもっと感じていたいという観客の気持ちの表れかもしれない。鳴り止まぬ拍手に出演キャストの表情がほっと胸をなで下ろし、綻んでいた…ような気がする。(余談だけど、安西慎太郎の伊東悌次郎発言とか色んな意味で持ってるなこの子と思った)



そして、

 

 

新撰組も是非舞台化して欲しいです(切実)。

 



 

 

おわり!